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【30代婚活】「姉に負けたくない」から始まった条件探し…本当に掴みたい幸せとは?

「姉が医師と結婚したから私も」と相談に来た30代女性へ。勝ち負けの婚活を抜け出す思考法

「結婚するなら、絶対に医師の男性が良いです。医師以外の方は考えられません」

私のもとに相談に来た30代の女性Aさんは、背筋をピンと伸ばし、まっすぐな眼差しでそうおっしゃいました。

結婚相談所には、さまざまな希望条件を持って来られる方がいます。年収、年齢、居住地、趣味……。その中で「特定の職業」に強いこだわりを持つことも決して珍しいことではありません。もちろん当会にも医師の男性会員様は在籍されています。

しかし、私が「医師だけにターゲットを絞ってしまうと、お見合いの機会自体がかなり限られてしまいますよ」とお伝えしても、Aさんの決意は揺らぎませんでした。「絶対に医師が良いんです」と、どこか強気な口調で繰り返されるのです。

なぜそこまで「医師」という条件にこだわるのか。じっくりとお話を伺っていくうちに、彼女の胸の奥に潜んでいた「本当の理由」が見えてきました。

「姉に負けたくない」という思いの裏にあるもの

「姉が医師と結婚したんです。だから私も、絶対に医師と結婚したくて」

その一言に、彼女がこれまで抱えてきた葛藤のすべてが詰まっていました。幼い頃から何かと比べられてきたのか、あるいは姉という一番身近な存在に対する無意識のライバル心なのか。「姉が掴んだ幸せと同等、あるいはそれ以上のものを手にしなければ、自分は負けてしまう」という強いプレッシャーが、彼女の心を支配していたのです。

そこで私は、もう少し視野を広げていただくために質問を投げかけてみました。

「もし、同じくらい社会的信用があって経済的にも恵まれている、会社経営者や弁護士の男性だったらどうですか?」

しかし、Aさんの答えは「いいえ、医師じゃなきゃダメなんです」という固い拒絶でした。

彼女が探していたのは、生涯を共に歩む「心地よいパートナー」ではなく、姉との比較で自分を守るための「完璧な鎧(よろい)」だったのかもしれません。

結婚は「誰かに勝つため」のゲームではない

長年、婚活の現場でたくさんのカップルを見守ってきた私から、今同じように「誰かとの比較」で苦しんでいる30代の女性へ、どうしても伝えたいことがあります。

「結婚は、誰かに勝ったとか負けたとかを競うものではありません。あなたが心から好きになった人と、人生を共にするためのものです」

婚活市場において、「勝ち組」「負け組」という言葉が飛び交うことがあります。「ハイスペックな男性と結婚できたから勝ち」「30代後半で独身だから負け」――そんなネットや周囲の不快なノイズに惑わされてはいけません。

仮に、姉への対抗心から念願の医師と結婚できたとしましょう。しかし、結婚生活はゴールではなくスタートです。 「姉の夫より自分の夫の方が年収が高いか」 「姉の家より自分たちの家の方が豪華か」 そんな比較を一生続けていては、どんなに条件の良い相手と結婚できたとしても、あなたの心が本当の意味で満たされることはありません。他人の軸で生きている限り、永遠に「もっと上」を探し続ける底なしのレースから抜け出せなくなってしまうのです。

ターゲットを絞りすぎる「条件婚活」のリスク

心理面だけでなく、婚活の「戦略」としても、ひとつの条件に固執しすぎることは大きなリスクを伴います。

全国の結婚相談所ネットワークを見ても、医師の男性会員の数は全体から見れば限られた割合です。そして、当然ながら彼らにも「選ぶ権利」があります。全国の女性会員から申し込みが殺到する中で、あなたがお見合いに組める確率は、条件を限定すればするほど狭くなってしまうのが現実です。

「医師以外は全員NG」というフィルターをかけてしまうと、本来であればあなたを心から大切にしてくれ、価値観がぴったり合い、共にいて最高の笑顔になれるような「素敵な会社経営者」や「優しいエンジニア」「誠実な公務員」といった男性たちとの出会いの芽を、あなた自身が自ら摘み取ってしまうことになります。

これは、あまりにももったいないことです。

条件をゆるめることは「妥協」ではなく「出会いの幅を広げること」

「条件を緩めてください」とアドバイスすると、「せっかくの婚活なのに妥協したくない」と感じる方もいるかもしれません。

ですが、知っていただきたいのは、思考を柔軟にすることは「妥協」ではなく「自分を自由にしてあげること」だということです。

婚活で本当に見るべきなのは、お相手の肩書や職業という「ラベル」ではありません。

  • 一緒にいて無言の時間が苦にならないか
  • 困ったときにちゃんと話し合いができるか
  • あなたの素の笑顔を愛してくれるか

こうした「人生のパートナーシップ」において本当に重要な要素は、職業欄の文字からは見えてこないのです。

一度、「姉に勝ちたい」「周囲を見返したい」という重い荷物をそっと横に置いてみませんか?

「医師限定」という厳しい枠組みを少しだけ緩めて、「まずは色々な職業の男性と会って話してみよう」と一歩を踏み出してみる。それだけで、これまで見落としていた素晴らしい出会いが、一気にあなたの目の前に広がり始めます。

あなただけの「本当の幸せ」を見つけよう

相談に来られたAさんにも、時間をかけてこのことをお伝えしました。最初は困惑されていた彼女ですが、「誰かのためではなく、自分のための幸せを探しましょう」という言葉に、少しずつ表情が和らいでいくのが分かりました。

30代の婚活は、焦りや周囲との比較で心が折れそうになる瞬間がたくさんあります。 しかし、あなたが本当に欲しいのは「誰かに誇れる肩書を持った夫」ではなく、「あなた自身が毎日安心して笑っていられる生活」はずです。

誰かと比べる人生は、もう終わりにしましょう。 あなたが心から「この人と出会えてよかった」と思えるパートナーと一緒に、あなただけの幸せな未来を築いていけるよう、私たちは全力でサポートしています。

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結婚相談所いろは
認定仲人士 岡村まさのり

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