こんにちは。仲人を10年以上続けてきて時代の変化とともに生き方や出会いの形も大きく様変わりしてきたと感じています。
しかし、どれだけ時代が移り変わろうとも、絶対に揺らいではいけない原則が一つあります。
それは「いかなる理由があろうとも、男性が女性に手をあげる(暴力を振るう)ことは絶対に許されない」ということです。
先日、男性アイドルが交際女性を殴り逮捕されたニュースが報じられました。世間に夢や勇気を与える立場にありながら、女性(交際相手?)に対して暴力を振るった事実はあまりにも卑劣であり、人として言語道断です。
どんなに二人の間に言い分やトラブルがあろうと、手をあげた瞬間にすべての道理は崩壊します。100%加害者側に責任があります。しかも顔を殴っています。
今回は、女性に向けて、パートナーのDV問題や、近年急増している「マッチングアプリに潜むDV男性の影」、そして万が一の時の相談体制について本気でお話ししたいと思います。
DVは「夫婦やカップルの問題」ではなく「権利と人権の侵害」
私のところにも、長年「パートナーの暴力やモラハラに悩んでいる」「夫のDVが原因で離婚を決意した」という切実な話やご相談が届きます。
DV(ドメスティック・バイオレンス)に苦しむ女性の多くは、加害者から「お前が俺を怒らせるからだ」「お前が至らないから暴力を振るわれるんだ」と日常的に刷り込まれています。その結果、「自分が悪いのかもしれない」と自分を責めてしまう傾向があります。
ですが、はっきりとお伝えします。
怒る感情を持つことは人間として自然ですが、それを「暴力」という行動で解決しようとすることは、100%加害者の選択であり過失です。
言葉で対話し、話し合いができないのであれば距離を置くのが大人のマナーであり筋です。暴力や暴言で相手を威嚇し、恐怖で支配しようとする行為は、愛情などではなく単なる侵害行為に過ぎません。そして犯罪です。
なぜマッチングアプリは「DV傾向のある男性」の遭遇率が高いのか?
現在、30代・40代の婚活・恋活において、マッチングアプリは非常に一般的な出会いの手段となりました。しかしその反面、「アプリ経由で出会った男性からDVやひどいモラハラを受けた」という相談が急増しています。
なぜ、マッチングアプリには暴力を振るうようなリスクの高い男性が紛れ込みやすいのでしょうか? 20年間の観察と事例から、3つの構造的理由が見えてきます。
1. 過去の人間関係がリセットされている
共通の知人や職場、地元の友人関係を介した出会いであれば、周囲からの評判や「あいつはキレやすい」といった人間性が自然と耳に入ります。しかしアプリの場合、身元や過去の行いが遮断された状態で一から出会うため、相手の本性を事前に把握するのが非常に難しくなります。
2. 「ラブボンビング(愛の爆撃)」による急速な親密化
DV傾向のある男性は、出会って初期の段階で「運命の人だ」「君以外見えない」と猛烈なアプローチをしてくる特徴があります(ラブボンビング)。短期間で相手の心を掴み、密接な関係を作った後に一転して豹変し独占欲や支配欲を露わにし、暴力を伴う支配構造へ持ち込むのです。
3. 身元が特定されにくく、被害者の自己責任にされやすい
アプリ上では「ハイスペック」「優しくて誠実」なプロフィールを装うことが容易です。外面が非常に良いため、周囲に相談しても「あんなに良い人が暴力を振るうはずがない」「あなたが勘違いしているのでは」と言われ、被害者が孤立しやすい環境が作られてしまいます。
危険な男性を見抜くためのチェックリスト
アプリで出会った男性と関係を深める際、以下のサインがないか慎重に見極めてください。
- 交際初期から激しい独占欲を示す(連絡の遅れを責める、行動を過剰に管理する)
- 自分の不機嫌を「人のせい」にする(怒りの責任転嫁)
- 店員や立場が下の人に対して横柄な態度をとる
- 急激に距離を詰め、周りの友人や家族との関係を断たせようとする
一度でも「怖い」と感じるような言動や、小さな暴力(物を叩きつける、腕を強く掴む等)があった場合、「いつか変わってくれる」と期待してはいけません。暴力は段階を踏んで確実にエスカレートします。
静岡県内でパートナーのDVやモラハラに悩んでいる方へ
もしあなたが今、パートナーの顔色を窺い、恐怖を感じながら生活しているのであれば、どうか一人で抱え込まないでください。「自分が我慢すれば丸く収まる」と耐えることは、優しさではありません。それはあなた自身の尊厳を傷つけ、加害者に「暴力で人を従わせることができる」という誤った学習をさせることになってしまいます。
離婚や別居という選択肢は、決して失敗や敗北ではありません。あなたの心と体の安全を守り、自分らしい人生を取り戻すための誇りある決断です。
静岡県内の公式・公的相談窓口一覧
静岡県内には、専門の相談員が秘密厳守で話を聞いてくれる窓口が整っています。警察に通報する手前での相談や、離婚・避難に向けたアドバイスも受けることができます。
- 全国共通DV相談ナビ
- 電話番号:
#8008(はれれば) - ※発信場所から最寄りの配偶者暴力相談支援センターに繋がります。
- 電話番号:
- 静岡県女性相談支援センター(配偶者暴力相談支援センター)
- 電話番号:054-286-9217
- 受付時間:毎日 9:00~20:00(祝日・年末年始を除く)
- 静岡市配偶者暴力相談支援センター
- 葵区:054-221-1274 / 駿河区:054-201-9126 / 清水区:054-354-2335
- 浜松市DV相談専用ダイヤル
- 電話番号:053-412-0360
- 静岡県男女共同参画センター(あざれあ相談)
- 電話番号:054-272-7879
※命の危険を感じる緊急時には、迷わず110番または最寄りの警察署へ通報してください。
おわりに
30代・40代は、仕事や子育て、将来の生き方について深く向き合うライフステージです。だからこそ、自分の安全と尊厳を脅かす存在に人生を捧げる必要はありません。
誰もが暴力の恐怖に怯えることなく、対等で温かい人間関係の中で安心して暮らせる社会であることを、心から願っています。まずは勇気を出して、信頼できる機関や第三者に声をあげてください。
結婚相談所いろは
認定仲人士 岡村まさのり


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